1947-11-19 第1回国会 衆議院 財政及び金融委員会公聴会 第1号
しからば豫期の通り徴税を行ふにはどうすればよいか、まず第一に國民の納税觀念を高めることはもちろんでありますが、國民に國家財政がいかに危機に直面しておるかをよく知らしめ、國民各自の所得税及び物品税その他を公正に該當者は漏れなく申告納税せしむるように、特段の努力をなすべきであると思うのであります。
しからば豫期の通り徴税を行ふにはどうすればよいか、まず第一に國民の納税觀念を高めることはもちろんでありますが、國民に國家財政がいかに危機に直面しておるかをよく知らしめ、國民各自の所得税及び物品税その他を公正に該當者は漏れなく申告納税せしむるように、特段の努力をなすべきであると思うのであります。
これに關しては申告納税制の不慣れや、納税觀念の低下、徴收方法の非合理性をいうこともありましよう。それはともかくといたしまして、この租税滯納二百二十三億圓は本年上期に四百億圓に上る日銀券増發の有力な原因となつております。すなわち日銀の民間銀行への貸出を百二十五億圓減少させたにかかわらず、政府資金の撤布超過は三百十一億圓に上つております。復金債の背負込みは二百億圓を超えたのであります。